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1.復活 *幸星党幹部専用秘匿回線チャットログ konakona:音を上げるのが早すぎるよ、みゆきさん。 miyumiyu:ですが、小早川さんは体力的にこれ以上もちません。 konakona:みさきちを立てればいいじゃん。体力はあり余ってるだろうし。 miyumiyu:当面はそれで何とかなるかもしれませんが、小早川さんに気になる動きがあります。 konakona:ゆーちゃんが? miyumiyu:永森さんにパンピー党議員の個々の政治傾向を洗い出すように指示してます。先日、その報告を受けたようです。 konakona:うーん。思ってたより、流れが速くなってるかな? miyumiyu:おそらくは……。 konakona:でも、それぐらいはみゆきさんで何とか対処できない? miyumiyu:私一人では荷が重過ぎます。永森さんには既に指示を出しておきました。近日中には補欠選挙が行なわれます。戻ってきてください。お願いします。 konakona:みゆきさんのお願いじゃ仕方ないね。分かったよ。もう少しテツの世界に浸ってたかったんだけどね。 miyumiyu:お待ちしております。 こなたは、ノートパソコンを閉じた。 深夜の寝台列車。窓の外の風景は暗黒だった。 隣でうとうとしていたかがみを起こした。 「うん、何よ?」 「ここから一番近い空港はどこかな?」 「何よ、突然」 「戻るよ、永田町に」 ──小早川ゆたか首相、検査療養のため入院。首相代理は、高良みゆき官房長官。 ──パンピー党○○衆議院議員、交通事故で死亡。 ──パンピー党××衆議院議員、心臓発作で死去。 そんなニュースが流れる中、こなたとかがみは、永田町に戻ってきた。 幸星党本部前。 「ソロモンよ、私は帰ってきた!」 「何のネタだよ?」 「うーん、ちょっと、古かったかな。でも、高齢オタク層の取り込みは、幸星党にとって重要なテーマだよ、かがみん」 「はいはい」 復党をすませると、さっそく衆議院議員補欠選挙への立候補手続をすませた。 先日、公選法を改正して、欠員が生じたつどすみやかに補欠選挙を行なうように規定が変わっていた。 補欠選挙が行われた選挙区は、もともと幸星党の支持率が高いところで、先の選挙で幸星党が候補者を立てなかったことが不思議がられていたぐらいだ。 当然、こなたとかがみは、あっさり当選を果たした。 幸星党本部 「再選、おめでとうございます」 みゆきは、そういってこなたとかがみを出迎えた。 みゆきも、首相代理として忙しく、今まで復党した二人に会う時間さえなかったのだ。 「みゆきさん、ごくろうさん」 「大変だったでしょ、みゆき」 「ええ。お二人がいない間、ずっと働きづめでしたよ」 みゆきがそんな愚痴をいうとは、本当に疲れているようだ。 「とりあえず、今後の段取りについて打ち合わせをいたしましょう」 そういって、みゆきが歩き出したときだった。 みゆきの目が急にかげり、その場に崩れ落ちた。 「みゆき!」 かがみが、あわててみゆきの体を支える。 永田町に救急車のサイレン音が鳴り響いた。 病院、個室。 「お恥ずかしい限りです。小早川さんはご自分の足で歩いて入院されたというのに、私がこの体たらくとは」 みゆきは、そういってベッドから半身を起こした。 診断結果は過労。少し療養すれば回復するとのことだった。 「ゆーちゃんは慣れてるからね。こういうのは、健康な人の方が危ないんだよ。限界を知らないから、それが来るまで気づかないんだ」 「泉さんのおっしゃられるとおりなのかもしれませんね」 「こんなになる前に、誰かみゆきを止める奴はいなかったの?」 「いたとしても、止まらなかったでしょ? みゆきさんは」 「そうですね」 「なら、自業自得だね」 「こなた、そんな言い方ないじゃないの」 「かがみさん。泉さんのおっしゃるとおりです。これは私の自業自得ですよ」 「でも……」 かがみの反論を、こなたがあっさりさえぎった。 「まあ、今はゆっくり休んでよ。次の内閣でも、みゆきさんには重要ポストを当てるつもりだからね」 「結局、私はこき使われるわけですね?」 首相と官房長官が入院するようでは、もはや内閣は死に体である。 ゆたかは、病院の中から、幸星党総裁辞任と内閣総辞職を表明した。 幸星党総裁選が公示される。 立候補者はこなたのみ。無投票当選が確実視されていた。 2.再編 病院、個室。 「ゆたか、大丈夫?」 「うん。もう全然平気だよ。本当はもう退院できるんだけどね」 「そう」 「それでね、みなみちゃんに相談があるんだけど、聞いてくれるかな?」 「何?」 ゆたかが、簡潔に内容を話すと、みなみはしばし沈黙した。 そして、 「……そこまでしなくては駄目? 党内で多数派工作をする方がいいような」 「幸星党内の内紛は、パンピー党のオタク差別派に利することにしかならないよ。かといって、幸星党内のオタク至上派に与することもできないから。だから、これしか方法はないんだよ」 「……」 「みなみちゃん、私についてきてくれるかな?」 ゆたかは、じっとみなみの瞳を見つめた。 しばしの静寂。 「……なんてね。卑怯だよね。みなみちゃんが断れないことを知ってるのに、こんなことを訊くなんて」 「そんなことはない。私はゆたかについていく。これは私が決めたこと」 「ありがとう、みなみちゃん」 数日後、幸星党本部。 「こうにも誘いがあったのね」 「やまとも来ねぇか?」 「お断りするわ。私はそれなりの組織の責任者だもの。手下を放り出して逃げることはできないわ。組織ごと移るには、小早川さんの主義と合わなすぎるし」 組織の具体的な内容には触れない。それはタブーだから。 幸星党直属の工作機関。それは公式にも非公式にも存在しないことになっている。 「そうか。でも、どんなに離れてもやまとは私の友達だからな」 「ありがとう、こう」 こなたが幸星党総裁に当選し、国会における投票で内閣総理大臣に指名された。 その直後、無事退院していたゆたかが緊急の記者会見を開いた。 幸星党からの離党と新党結成の表明であった。 新党の名前は、新星党。 何とも芸のない名前であるが、ゆたかにとって名前などどうでもいいことだった。要は中身だ。 「私たちは、パンピー党の一部のオタク差別主義にも、幸星党の一部のオタク至上主義にも与しません。最大多数の最大幸福。それが私たちの目指すところです。果たしえぬ夢であるかもしれません。しかし、私たちはそれに向かって努力し続けます。私たちは、この目的に賛同するすべての人たちに門戸を開いています」 それから質疑応答がいくつかあり、記者会見は終了した。 会見場の裏。 「大丈夫、ゆたか?」 みなみが心配そうな顔で立っていた。 「大丈夫だよ。でも、少し緊張しちゃった。状況はどうかな?」 みなみが紙を一枚渡した。 今のところの入党者名簿だった。 幸星党からは、事前に根回ししていたメンバー全員が入党を表明していた。 そして、パンピー党所属議員の取り込みも計画どおりに進んでいる。目標は、パンピー党の6割以上の議員を取り込むこと。 パンピー党は今ごろ恐慌状態だろう。 幸星党本部。 こなたは、ソファに座って、ゆたかの記者会見の様子をテレビで眺めていた。 「ゆーちゃんは立派になったね。首相を務めて政治家としての器が広くなったかな。面白くなってきたよ」 そのこなたの隣で、かがみがうなだれていた。 「かがみんや。政治的立場とプライベートは別物だよ。その辺は割り切らないとさ」 「分かってるわよ、そんなことは……」 つかさが新星党に参加していた。それについてくかのようにかがみを除く柊家も、新星党に参加していた。 「つかさも、いつまでもお姉ちゃんにべったりの子供じゃないってことだよ。むしろ、喜んであげなきゃ。なんなら、かがみもあっちに行くかい?」 かがみがにらみつけるようにこなたを見た。 こなたは、いつもどおりの調子をまったく崩さない。 「冗談だよ。かがみにブルータス役は似合わないからね」 「少し頭を冷やしてくるわ」 「そうした方がいいよ。政治の世界で感情的になるのはよくないしね」 かがみが退室するのと入れ替わるように、やまとが入室してきた。 「御依頼の件、報告にあがりました」 「ごくろうさん」 やまとは、ゆたかの入院期間中に行われた検査結果、プライバシー権によって保護されているはずの情報を、こなたに告げた。 「やっぱりね。それがゆーちゃんを決断させたわけだ」 「で、いかがなさいますか? 小早川前総裁の動きを阻止しますか?」 「いや、いいよ。これは結党当初から織り込み済みのことだからね。ゆーちゃんがやらなくても誰かがやってたよ。むしろ、この際だから、目障りな連中を始末しとこうか。たとえカスでも純度が高くなると有毒だからね」 こなたは、やまとにこう命じた。 「虫けらどもを捻り潰せ」 パンピー党残留組のオタク差別主義者たちは、突如として沸き起こったスキャンダルと徹底的なネガティブキャンペーンによって政治生命を絶たれ、次々と議員辞職に追い込まれていった。 旧パンピー党本部=新星党本部。 新星党暫定総裁ゆたかは、足早に廊下を歩いていた。 ここ数日あちこちを駆けずりまわっているが、疲労の色は全く見せてなかった。 パンピー党残留組の壊滅は、最初から織り込み済みだった。 誰だって二正面作戦は避けたい。ならば、こなたがどう動くかは容易に予想がつくというものだ。 そのため、パンピー党本部の乗っ取りはあっけないほど順調に完了していた。 ゆたかは、ある部屋に到達した。 「失礼いたします」 部屋の窓から外の風景を眺めていた天原ふゆきが振り返った。 そして、唐突にこう告げた。 「小早川さん。あなたは絶対安静でなければならない体ですよ」 「お気づきでしたか」 「他の人は騙せても、私の目はごまかせません」 「天原先生にはかないませんね」 「ご用件は何ですか?」 「先生にお願いがあります。最期のお願いということになるかもしれません」 「そういう言い方は卑怯ですよ」 「分かっております。でも、なりふり構っていられる時間は私には残ってませんので」 To:みなみさん From:高良みゆき 件名:情報連絡 内容: この情報をお知らせすることに他意はありません。 内容を信じるかどうか、そしてどう対応するかは、みなみさん次第です。 永森さんのところから盗った小早川さん入院時の診断結果の情報です。 ・絶対安静で余命3ヶ月。 ・病状回復の見込みなし。 携帯電話に入ったそのメールを見た瞬間、みなみは走り出した。 考えてみれば、おかしかったのだ。 普段のゆたかからは考えられないほどの性急さと大胆さ。 そのすべてが残された時間がわずかであるがゆえだということに、なぜ気づかなかったのか。 党本部内を走り回ったすえに、みなみはその部屋にたどりついた。 そして、そのときにはすべてが遅かった。 床に広がる血。ゆっくりと崩れ落ちていくゆたかの姿。 「ゆたか!」 「岩崎さん、救急車を呼んでください。私は応急措置をとります」 ふゆきは、吐いた血が気管につまらないように応急措置を施した。 脈をとる。はっきりと分かるぐらいに、脈はどんどん弱くなっていた。 3.最強の好敵手 ゆたかの葬儀は、目も覚めるような快晴のもとで行なわれた。 参列者は、親戚と親しい友人・知人のみ。マスコミの取材は完全シャットアウト。 遺言状でそう指示されていた。 ぐだぐだに泣きぬれている者、ただ呆然としている者、硬い表情で何かに耐えている者、あえていつもどおりに振舞っている者。人それぞれだった。 政治の世界に喪中は存在しない。 誰が死のうと生きようと、流れは止まらない。 葬儀の翌日に、第二次泉こなた内閣が発足した。 第二次泉こなた内閣 内閣総理大臣 泉こなた(幸星党総裁) 内閣官房長官 柊かがみ(幸星党幹事長) 総務大臣 泉そうじろう 法務大臣 田村ひより 外務大臣 永森やまと 財務大臣 高良みゆき 文部科学大臣 魔天ぱとりしあ 厚生労働大臣 小神あきら 農林水産大臣 宮河ひなた 経済産業大臣 白石みのる 国土交通大臣 音無りんこ 環境大臣 高良ゆかり 防衛大臣 兄沢命斗 国家公安委員会委員長 黒井ななこ 金融担当大臣 高良みゆき(財務大臣兼務) 沖縄及び北方対策担当大臣 永森やまと(外務大臣兼務) だが、それ以上に注目を集めたのは、新星党の総裁選だった。 立候補受付期限の最終日に立候補を表明し、そのまま無投票当選を果たしたのは、天原ふゆきだった。 首相官邸でこの報を聞いたとたん、こなたは爆笑した。 腹がよじれるくらいに爆笑して、 「さすがはゆーちゃんだ。こう来るとは思わなかったね。参ったなぁ」 「笑い事じゃないわよ、こなた」 かがみがそうたしなめる。 「まあね。でも、参っちゃったのは事実だよ。私たちの中で、天原先生にかなう人なんていないんじゃないかな?」 まさに、最強の好敵手の登場であった。 一方、新星党本部。 「指導者なんて不向きだと思うんですけどね」 ふゆきが、総裁室でそうぼやいていた。 「なら、なぜ引き受けたんだ?」 ひかるがそう問う。 「小早川さんに最期のお願いだといわれれば、断れないですよ」 「確かにな。でも、今の新星党に必要なのは、何があっても軸がブレない磐石の安定性だ。そういう意味では、ふゆきが一番適任だ。小早川の人を見る目が確かだったな。惜しい人材を亡くしたもんだ」 「そうですね」 「で、まずは、どうするんだ? 幸星党の調子に乗ってる奴らにがっつりヤキを入れてやるか?」 「最初から喧嘩腰なのは駄目ですよ。党是に反します。最初に差し伸べられる手は開かれているべきです。武器を握るのは、それが振り払われたあとでいいのです」 「政治の本質は闘争だというがな」 「それは、一面的な見方ですよ。政治は妥協の積み重ねでもあります」 「そういう側面があるのも事実か。まあ、黒井さんが残ってくれたから、幸星党も私ら相手に極端に暴走することはあるまい。当面は淡々とやるしかないか」 「ええ。まずは、影の内閣(シャドーキャビネット)の編成と発表を行ないますよ」 「パンピー党はネクストキャビネットと言ってたな」 「英国の伝統に敬意を表すべきです。それに、私は影(シャドー)という言葉が好きなんですよ」 ホラー好きのふゆきには、影(シャドー)という言葉が琴線に触れるところがあるのかもしれない。 翌日、新星党の影の内閣のメンバーが発表された。 新星党「影の内閣」 内閣総理大臣 天原ふゆき(総裁) 内閣官房長官 桜庭ひかる(幹事長) 総務大臣 日下部あやの 法務大臣 小早川ゆき 外務大臣 岩崎みなみ 財務大臣 八坂こう 文部科学大臣 柊ただお 厚生労働大臣 柊いのり 農林水産大臣 柊つかさ 経済産業大臣 成美きよたか 国土交通大臣 柊まつり 環境大臣 柊みき 防衛大臣 日下部みさお 国家公安委員会委員長 成美ゆい 金融担当大臣 八坂こう(財務大臣兼務) 沖縄及び北方対策担当大臣 岩崎みなみ(外務大臣兼務)
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日記/2009年09月11日/アイドルマスターL4U 高槻やよいソロ Do-Dai ミニウェディング 100万再生 2009-09-11 アイドルマスターL4U 高槻やよいソロ Do-Dai ミニウェディング(MNAP) 11日18時59分(ほぼ19時)に100万再生でした♪ 17時から3窓で待機し、無事ミリオン撮れました。 そしてコチラは11日02時23分に50万再生。 眠たいのに無理して撮影。 アイドルマスター 「乙女よ大志を抱け!!」 IM@SALLSTARS?(傭兵P) 広告費が凄まじいねぇ。2位も。(11日20時の画像) 名前 コメント ◇◆前へ/次へ/目次へ
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ちゅんちゅんと雀が鳴く そしてカーテンからさす太陽の光が心地いい 学校に行かなくちゃ… そう思いながらも再び至福のまどろみの中へと落ちて行く俺だった、、のだが ………重い 急に布団が重くなり、息苦しくなる ……今日も…か… やれやれと思いながら俺は瞼をこすり、布団の上へと目を向けた 太陽なカノジョ 「……こなたさん…重いです」 「おはよ~!そうやくん」 「おはよ~!…じゃない!、何でここに?」 「え?、だって私ソイヤくんの幼馴染みだし♪」 「ソイヤ言うな!、あと幼馴染み設定は桜藤祭の時だけだろ!」 「だって私とソイ…そうやくんの仲だしさ」 「どんな仲だ!、あと言い間違えるな!」 …ここのところずっとこうやって起こされてる気がするな…… 「…はぁ…母さんは?」 「仕事に行ったよ」 「…そうか」 俺はゆっくりと体を起こし、手足をぷらぷらさせる 「着替えるから下に降りててくれる?」 「 だ が 断 る 」 「 な ん で だ よ ! 」 「うそウサ!」 「…もういい加減下行っててくれない?」 「はいよ~」 がらっ… こなたさんは部屋の扉を開ける そしてどたどたどた…と言う音が横から聞こえだした 「ふぅ…」 俺はパジャマを脱ぎ始める がらっ 「 ! ? 」 急に扉が開かれ吃驚して、フリーズする俺 「仲だしさと中出しさって聞き間違えたら大変な事になるよね!」 「 知 る か っ ! 」 ― ―― 俺の名前は○○そうや、○月にこの陵桜学園に転校してきた男子生徒だ 「いや~♪、朝っぱらから大変だーねぇ」 「いや、あんたのせいだろ…」 「ソイ…そう…まさおくんの寝顔が可愛くてついね~」 「…勘弁してください、あと言い間違えるな、、、と言うかまさおって誰だ」 「……誰だろうねー」 「…オイ」 横にいる青い髪の少女は泉こなた、桜藤祭の事で色々あって今ではすっかり漫才コンビみたいな関係になっている 「…にしてももう一週間なんだねぇ」 「…そうだな」 俺が転校してきた時は、丁度桜藤祭という学祭の準備真っ直中だった その中で俺達は俺が転校してきた時から桜藤祭が開始まるまでの期間がループしている事に気付き、なんとか解決?したのだ ちなみにこなたさんとは最初の時間では付き合ってたりしていた…今では殆ど覚えてないのだけども 「~とか物思いにふけってる間にもう学校だ」 「だな、っとおはよー白石」 俺は校門前に立っている男に挨拶をする 「ん、おはよう」 「おー、今日も相方連れて登校か?」 「不本意だけどな…」 そう言って笑いあう俺達、隣のこなたさんは少し不満そうだけど 「で、学園は慣れたか?」 「…それ、昨日も聞いたぞ」 この短髪で糸目の男は白石みのる、転校初日に友達になった人だ ここら辺ではある程度有名な芸能人らしい…ちなみにアイドルと付き合っているとか 「んじゃ、先に行ってるねー」 こなたさんは俺の横を通り過ぎて行く 「おー、じゃ教室で」 「にしても泉ともフラグ立ててるってどういうことだ?」 白石は俺をこのこの~と言いながら肘で突いてくる 「はいはい、ロリコンロリコン」 「あきら様はロリじゃねぇ!…っと、そういえば庭の方に嫁がいたぞ、待ってるんじゃないか?」 「…嫁言うな」 「ほんじゃ、教室で―…って足はやいなあいつ…」 俺は走って中庭へと向かう 「はぁ…はぁ…あ…」 そして目的の人物を見つけた 相手も俺を見つけたらしく目があった、が直ぐにそっぽを向く 「やっぱ…そうだよな…」 急いで駆け寄り、そしてその人物―日下部みさおに謝った 「ごめん!、みさお、、待った…よな?」 「ばかやろっ…そーや遅い…」 みさおは頬を膨れさせ、寂しげな目で俺を見つめる 「ごめん…明日はみさおより早く来るから…っ」 そう、日下部みさおは俺の恋人だ ― 「いつも思うんだけど…何で今だにちびっ子がそーやを起こしに行くんだ?、桜藤祭終わったのにさ」 「そうだよな…ずっと断ってんだけど…」 ループしていた“時”を覚えている者同士だから話しやすいという事もあるんだけど…言えないな 「あ、の……さ」 「ん?」 「…その、さ…浮気してない……よな?」 彼女はごくっと唾を飲み恐る恐る聞いた、拳は握られ震えている様に見える …そんな彼女を見るのは嫌だ、そういう風にさせてしまった自分はもっと嫌だ 「してないよ、けど…ごめん、疑わせて」 だから謝った、正直に・自分の気持ちを伝える為に― 「そっか、、、あ、うん、で…その、さ」 今度のみさおの顔はやたら赤くなって照れている…何の話だろ? 「あ、明日から私が起こしに行くからっ!…そうやさえよければだけど」 そう言い終わった後、途端に赤くなり 「ばっ、ちがっ、いいい今の無しな!無し!!」 彼女は頭からボンっ!プシュ~…という爆発音が聞こえそうな程赤面し、取り乱し始めた 「んじゃ…頼んでいいかな?」 「いや、無しというのは違くてっ!起こし…え?、あ、う…そ、お……が、がんばる…」 せっかく彼女が勇気を振り絞って言った事だから立ててみようと思ったんだけど…良かったんだろうか 「「………////」」 そして俺達は無言で階段を上がっていく たまにちらちらと目が合いちょっと恥ずかしくなる ―こんな時はアレをしなくちゃいけないんだろうけど …俺はずっと出来ずにいた ― ― ―― 1限目の休み時間、俺は友達と話していた 「なんだ?、話って」 「ん、あぁ…ここじゃなんだから昼休みでさ」 どこからかの視線を感じた俺は言葉を濁した、、まぁ元々そうするつもりだったけど 「めちゃ気になるなー…ま、いつでも相談に乗るぜ」 話しているのは陵桜学園に入る前から親しかった○○ゆうすけ ちょっと調子に乗りやすい奴だけどいざという時の行動力がある奴だ 「お前らどーしたぁ?、彼女と別れたのか?」 一見するとヤンキーっぽいこの男は岡内、場を盛り上げるムードメイカーだ…クラッシャーでもあるけど ちなみにこの4人の中で唯一彼女がいない 「「「いや、まだまだ大丈夫(だ)(ぜ)(です)」」」 「くぅ…いちゃいちゃストロベリやがってぇぇぇ!」 あと苺が好きらしい 「―で、話って何?」 ひぃらぎは興味無さそうな顔をして答える 私は気付かれない様にそーやをちら見する 「あ、いや…昼休みで話してもいい?」 「おぉ?…もしかしてソイヤくんと別れるとか!?」 ちびっ子がニヤニヤ顔で喋る 「バっ…んなわけ無いんだってヴぁっ!…というかちびっ子が言うとアレだから止めてくんない?」 「…どーせあいつがらみの話なんでしょ?、なら彼氏持ち組で集まればいいんじゃないの?」 相変わらず冷めた口調のひぃらぎだ 「まぁまぁ柊ちゃん、落ち着いて…」 「そうですね…では昼休みを楽しみに待ちましょうか」 そしてみゆきがこの場を納めた -昼休み:屋上 「さて!食べ終わった事だし聞かせてもらおうか」 なぜかこの場を岡が仕切っている 「でもいーのか?、日下部ほって置いて…俺も人の事言えないけど」 ゆうすけが俺に問う 「みさおも用事あるって言ってたし、、たまにはいいんじゃないかと思ってさ」 「…んな言葉を言えるほど昼休みべったりだったんだなお前らは……」 岡はふてくされた顔でぶつぶつ言っている 「で、話って?」 白石は岡に構わず俺に話をふった 「…手ってどうやって繋いだらいいのかなって思って、さ」 「「「…………」」」 皆白けた様を顔をしていた…そりゃそうだよな、、自分でもどうかと思ってるし… 「くぅ…中学生日記かコノヤロー!、ストロベリベリかコノヤローっ!!…ちきしょぉぉぉぉぉぉ~!!!」 岡は泣きながら柵に駆け寄り叫び始めた 「まぁ、でも分かるかもなぁ…俺も今だにあきら様と手繋ぐ時ドキドキするもの」 「…俺、色んな事すっ飛ばしたからさ、、悩んでるお前がうらやましいよ…流石に手は繋いでたけど」 ゆーすけはずっと片思いしていた女子に玉砕覚悟で告白したらなんと1発でOKを貰って そのあと嬉しさのあまり勢いで色々とすっ飛ばしてしまったとかなんとかで 「……そうだよな…やっぱ…調子に乗りすぎたら駄目だよな…」 さすがに本人も反省してる様で彼女と一緒に色々とすっ飛ばした事を取り戻そうと努力してるらしいが 「「まーた始まった…」」 「でもさ、確か日下部とソイヤって学祭の劇で手繋いで無かったっけ?」 白石がふとした疑問を口にする 「いや…なんつーか実行に移せないというか……あとソイヤ言うな」 「てかさ、んなのって自然にするもんじゃね?…“考えるな感じろ”!とか言うし、、俺は経験無いから分からんけどな!」 いつの間にか復活した岡が言う 「そんなにめちゃ考えてしなくてもいいんじゃないか?、要は雰囲気だよ雰囲気…あと、勇気?」 そして復活したゆーすけも話す 「…勇気と考えるな感じろ、か」 「ま、駄目だったらまた俺達を頼ればいいって事で」 「そうそう、また俺と岡とロリコンを頼ってくれよな」 「あきら様はロリじゃねぇっ!年上だし…ただ俺が身長低い子が好みだっただけだ!」 「「「いや…それもどうかと思うぞ」」」 同時刻:B組教室 「みさちゃんはどんな事で悩んでるの?」 あやのは心配そうに私を見つめる 「あー…うん…」 「みさおさん、無理をして話されなくてもいいんですよ?」 みゆきは優しい声で私に話しかける 「みさきちの悩みかー、むふ~…気になるね~」 いつも気になんだけど…どーしてちびっ子がいんだろ? 「…何であんたらここに集まってるんだ……あとあんたそっちじゃないだろ」 「…?」 「これ彼氏持ちの集まりなんでしょ?、あんた人間と付き合った事ないでしょうが」 「あるよぉ、最し…」 「泉ちゃん!」 突然あやのがちびっ子の口を手で塞いで2人でひそひそ話し出した…なんだろ? 「ばかっ…繰り返しのことは極力触れないってやまとちゃんと4人で話したでしょうっ?」 「冗談言おうとしただけだよ、じょーだん」 「…冗談に聞こえなかったわよ」 「ごめんあさい;;」 「…あのぉ、もうよろしいでしょうか?」 「「あ、はぁーい」」 ナイスだな、みゆき…さすがだぜー!鶴の一声ってやつか?、、違うか 「いいなぁ~みんな楽しそうで、私も彼氏さん欲しいかも~」 「おう!Don`t恋ケツ十字団っ!」 ちびっ子はサムズアップをしてつかさに変な事を言う 「けつ…?」 「あんたは変な言葉をつかさに教えるな!」 とひぃらぎはいつもの様にちびっ子に突っ込む 「……泉さん、よろしいでしょうか?」 みゆきはいつもの優しげな声でちびっ子に聞く 「すいまえんでした;;」 ― 「「「…握手?」」」 こくり、と私はうなずく あぁ、言っちゃったんだってヴぁ…顔が真赤になってきた…あぅぅ… 「握手の仕方が分からない…かぁ」 「なんという中学生日記…これは伸びる」 「何がだ…」 ひぃらぎは呆れ気味に突っ込んだ 「あっれぇ~?かがみんも輪に入りたいのにゃな~?」 ちびっ子はいつもの猫口顔でひぃらぎをイジる 「うっさい黙れ!」 そしていつもの様にひぃらぎは真赤になる 「お姉ちゃん妬ましいんだよ~、先に日下部さんに彼氏さんが出来て~」 「つかさぁ~!、変な事言うな!」 「むふふ~…!」 「あーもー!、その笑い方やめい!」 「それは握り方…でしょうか?、それともどういう状況でするか、ですか?」 「んんー……両方…かな?」 「乙女(だー!)(ね)(ですね)」 「ち、茶化さないでってヴぁっ!」 あぅぅ…また恥ずかしくなってきた… 「そうですね…私の場合は相手の方まかせですが、、たまにこちらからしますとけっこう…//」 「「「「まーた始まった…」」」」 みゆきはずっと片思いしていた男子に告白されてなんとかシミュレーション通りに答えたものの そのあとは嬉しさのあまり勢いで色々とすっ飛ばしてしまったらしい 「は…え、と……失礼しました」 それはみゆきと彼氏も色々と思っているみたいですっ飛ばした事を一緒にやり直しているとかで 「こほんっ…やはり握手というものは考えてする物ではなく、こう…気分…自然とするものではないでしょうか?」 珍しくみゆきは言葉に詰まりながら話す 「自然と…」 「そうねぇ…あとはほんの少しの勇気、、かな?」 「勇気…」 あやのは頬を赤らめて言った…また兄貴とのコト思い出してんだろうか 「頑張れ頑張れみさきちなら出来るさ!、積極的にポジティブに……えーと?」 ちびっ子は何かの言葉を思い出しているらしく、言葉に詰まる 「自然、、勇気、、ポジティブに…」 私はアドバイスされた事を声に出して喋ってみた、そしてそれを心の中でも繰り返す 「…結局精神論なのね」 「お姉ちゃん、、きっとそういうものなんだよぉ」 「そっか、みんなありがと!…また何かあったらよろしくっ!、、じゃさっそく―」 きーんこーんかーんこーん… 「あ…」 と私が立ち上がると同時にチャイムがなってしまった ― 放課後 「おまたせっ」 「遅いぞー、みさおー」 「じゃーさ、朝はそーやが遅れて来たんだからこれでおあいこって事で」 「それ言われたら痛いな…」 授業が終わり、俺達は校門の外で待ち合わせていた 「……」 …何か言いたそうだなみさお、、何なんだろう…まぁそれは俺も同じだけども 「……」 何を考えてんだろそーや…さっきから何か言いたそうだけど……私も人の事言えないけどさ 「歩こうか」 「……うん」 「昼休みってみゆきさん達と一緒にいたんだよな?…何話してたんだ?」 ここは先手を取ろうとやっと搾り出した言葉をみさおにぶつけてみた ……むぅ、もっと言い方は無かったのだろうか… 「…そーやこそ、白石達と何してん…たの?」 握手の仕方とか…って言ったら笑われるよな…どうすっかな… 「…言えない、の?」 あ、でもどうしよ…逆に聞かれたら…握手の事なんて…恥ずかしくて言えないんだってヴぁ… 「…別にやましい事じゃないよ、ただ…その…握手の仕方をだな…」 「え…」 しかしみさおは笑うどころか、、目を見開かせ驚いていた 「……私も同じ事相談してたんだけど」 「…な?」 みさおが言った言葉が俺の中を駆け巡った 「……こっそり除いてた、の?」 「いや、俺はずっと屋上にいたよ、あー…ゆーすけとかに聞いたら分かる」 「あ、え、、そう…な、んだ」 そうやも同じコト思って― …そう考える自然と胸の辺りが熱くなってくる どくん、どくん、どくん、どくん、、 そして心臓の音がやけにシンバルの様に響く …これ前にも、、この感じ前にも……思い出した、あぁ、あの時のキスだ 私は自分の唇に触れた しだいに頬が緩んできているのが分かって、悟られない様にと口を押さえた 「…は、ははははははっ」 すると突然、そーやが笑い出した 「な、何だってヴぁ…」 「いや、、同じ悩みなんてやっぱり俺達似たもの同士なんだなって思ってさ」 …結局自分から笑ってしまった、、人の事言えないな… 「―手、繋ごうか」 俺は右手をみさおの方に向ける 「うん…♪」 私は左手でそれを掴む ――温かい… 直に伝わってくる温さに私は嬉しくなった どくん…どくん…どくん…どくん… 「…?」 「どうかした?」 「ううん、なんかいいなって思って」 さっきよりも恥ずかしいはずなのに、心臓の音がいつもの感じになっていることに驚いた 何か優しい感じっていうか…なんていうか…“嬉しい”をぎゅうぎゅうに凝縮したみたいな… …安らぎ?、、なのかな?、これ…そーやも同じ、、なのかな? 同じ気持ちだったら…嬉しいな 「さて、、じゃ、帰るぞっ!」 「うんっ!」 そして2人は走り出した コメントフォーム 名前 コメント ちょっと火の妖精が・・・ -- 名無しさん (2009-05-10 23 03 10) なんか いいな♪ -- 名無しさん (2009-05-03 02 28 36)